2009,08,23, Sunday
設計理念
![](http://www.arc-kei.com/blog/files/line_543.jpg)
シンプルで機能的な、施工品質にこだわる 家づくり
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住宅の設計に思うこと
昨今、 『環境共生』というやわらかさを感じる言葉が定着しつつありますが、
人は、自然に属し従うべきで 『自然従属』というきつい言葉で表現したほうが
的を射ていると感じています。
人は、地球環境の自然の一部であり、大きな自然サイクルの中で生活することを
基本とすべきと思います。
寒さ暑さを体で感じ生活をする、その生活の中で住む家がエネルギーを賢く利用し
少し和らげる存在であればより良いと考えます。
とはいえ、エネルギーを消費する設備が無い住宅が良いのではなく、
その住宅に住む人が少しだけ利用するという生活スタイルが私は、好きです。
そんなことから住宅の設備は、住む人の嗜好にあった設備であれば
何を用いても良いと考えます。
だだその設備の中で、人の自然征服型考察、あるいは自然隔離型考察による設備は
私とは、相違するだけと思っています。
住宅を建て、生活する期間は一般に長いものです。
住む人は、様々な生活スタイル・嗜好を持ち、住宅を建てる時に想いを詰め込みます。
住宅の設計とは、その中で大切なものは何かを探り出し、
目先にとらわれない、『ふつう』の家を目指すことと考えます。
※『ふつう』という言葉についてひとこと。
住む人にとって当たり前と思うことが、『ふつう』であり、住む人によって変わるものです。
言葉では単純な表現ですが、探し出すことは最も難しく大切なこと考えています。
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設計に携わる建築士として
住宅を設計する上で建築士は、図面の描くことが出来ない建て主の要望を図面化し、
住宅づくりの作業の一部を担う立場の『黒子』であるべきと考えます。
住宅づくりは、安定した環境で機械が製作している物とは違い、
人が自然の中でつくるものです。
その中で設計作業は、理想(机上論理)であり、施工作業は、現実(実現論理)です。
その両者が調和しないと品質の高い住宅づくりは出来ないと考えます。
つまり、現実にばかり囚われると理想に近づかず、
理想ばかりに囚われると施工が出来ない、
この両者のバランスの取り方が最も大切と考えます。
ひとつの住宅づくりには延べにしてたくさんの人が携わります。
人と人との作業のつながりで住宅づくりをしているとも言えるでしょう。
人の作業には、ヒューマンエラーがつきものですが、それを防ぐことも人の作業です。
又、人は、機械のような作業をすることは出来ませんが、
人の感性により機械以上の作業をすることも希ではありません。
この感性の能力を発揮させるつながりが大切と思います。
そのつながりの中で中心的な立場が、設計に携わる建築士であると考えます。
住宅づくりは、設計者と施工者が互いの立場を理解し、
ものづくりに対し同じ方向を目指し、
対等な立場であることが大切であると思います。
※『施工者(ゼネコン)』、実際に住宅をつくる管理をしてくれる人についてひとこと。
施工者にも設計者と同様に個性や能力の差があり、
同図面であればどこの施工者がつくっても同品質の物が出来るとは限りません。
施工者の選択は、設計の意図を理解し、具現化出来る人を選択することが必要と実感しています。
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住宅を設計する上で
住宅の設計に入る前に大切なことは、建てたい人と良いつながりを築くこと。
それに加え、建てたい人と『志』を共有することと思います。
建てたい人と設計に入る前は、何度かお会いし、
互いの相性の様なものを確認する時間でもあると思います。
相性が合わない場合に事を急ぐと、互いに不幸な結果を招く可能性があるので
この時間はとても大切と考えています。
設計する上では、建てたい人の納得の上での設計以外は、
建てたい人に負担になるような設計は極力避けたいと心がけています。
住宅の意匠(デザイン)は、建てたい人の抱くイメージや制約にあり、
設計は、それを探り出す作業と思います。
つまり、自身の意匠は、建てたい人が創り出してくれていると考えています。
※『建てたい人の負担』についてひとこと。
住宅のコストは、設計する上で重要な要素になりますが、
コストを抑えることにより経年変化によるメンテナンス
費用の増大や安全性の欠いた意匠設計は、住む人に負担を与えると考えます。
もちろん、建てたい人が納得の上ならかまわないですが・・・
建築材料は、高級な物を除き、
一般に、ローコストになれば耐久性・安全性等が劣る物となりやすいです。
その中で総合的にコストバランスが良いものを提案したいと思っています。
当然のことながら当初予算のアップにより、
経年トータルコストを抑えるという方法も一つの手段と考えます。
続き▽
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