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平面のバランス

 
 今年は、希にみる大雪もあり
 昨年植えたラインゴールドも大分長い間
 雪の中にあったせいか
 一部 枯れてしまって
 本来ならば丸く成長するものが
 いびつな形で成長しそう
 
 
 
 
 ・・・枯れないで生育すれば、
    自然と丸くなることを期待しつつ・・・
 
 
 
 
 
 
 

 
 生物は、自らバランスの中で生きるDNAがあるので
 放置してもそれなりの樹形(生き方)となるのですが
 建物は、人為的なものなので
 そうはいかないことはわかりますよね。
 完成してしまえばそれまで・・・
 だから最初が肝心
 と平面バランスの話に無理矢理こじつけて
 
 
 『バランス』といって想像するもの
 シーソー、ヤジロベイ、平均台、等々
 人それぞれであると思いますが
 『釣り合う』という言葉を付け加えると
 かなり限定されるのではないかと想像します。
 
 木造住宅の構造仕様規定の中にも
 (正確な文章は記憶が薄くてすみません)
 『耐力壁は釣り合い(バランス)良く配置する』というような
 文言が有ったと思います。
 この文言 理解している人には、的を射ていますが
 実に曖昧な文言であったと証明するように
 耐力壁の検討で4分割法計算が導入された様な気がします。
 
 導入された当時は、面倒なことを追加されたと感じつつ
 確認申請図書に添付していた記憶
 (一般的プランで釣り合い良く配置すれば必ずOKとなるのですよ
  それをあえて検討する・・・手間が・・・(泣って感じ))
 
 現在もN値計算を含め
 そのような講習会が開催されていることを鑑みると
 建築士並びに業界の周知不足と内容の重要性を意味していると思います。
 
 
 
 先の話の『バランス』『釣り合う』では、
 ヤジロベイが連想代表と決めつけて
 (ウェブの受け売りでbalance toyというらしい)
 
 周知の通りヤジロベイは、
 支点から同質量の重りが同腕長さの位置にあり
 支点から低い位置に重りが位置している左右対称の形状をしているもの
 
 力学的には、支点より高い位置に『重心』が移動しない限り
 釣り合い状態に復元する特性を持つものとなるのかな?
 
 (当方は遙か昔 物理か何かで学んだ記憶 
  専門的知識は皆無に等しいのであしからず)
 重心とは、
 実際は、それぞれの重りに力(重力)が作用しているけれど
 すべての合力が作用している点
 簡単に言えば
 『全外力は重心に作用する』 → 1+1=2と同様理由がいらない理論?
 その点が支点より上に移動すれば
 本体を倒す力等になるのでヤジロベイの機能を失う
 
 外力の作用点である重心が建物のどの位置にあるかは
 建築構造力学上も必要とされています。
 本来ならば立体的に求めるが正解かもしれませんが
 力学とはいかに単純化することも大切なので
 建築では二次元化力学とし扱うこととし
  (ここら辺は持論なのであしからず)
 重心の位置は各階を平面的に導き出すこととされています。
 その導き方は、柱は建物の自重と積載荷重を支えているので
 それを重りとし腕の長さを柱までの距離と置き換え
 ヤジロベイ(四方八方に腕が出ている感じ)
 が釣り合う点を求めるが正確な求め方ですが
 木造住宅の場合
 柱数が多い為、平面全体に均等に重りがあるとしても良く
 重心=図心が成り立つと仮定しています。
 図心とは長方形では対角線の交点
 多角形の場合 均一密度の均等厚さの板形状として
 その点を支点にした場合 釣り合い状態になる点のイメージです。
 
 『重心』という言葉は、日常会話の中でも使用されているので
 曖昧でありながらも理解できる用語ですよね。
 (最近のニュースの中にも使われていましたよね
  ・・・・・某国の悲惨な船の沈没事故の中で)
 
 建築構造力学には
 もう一つバランスを考える上での心(しん)があります。
 それは、『剛心』と呼ばれています。
 『重心』は、字の如く 重さの心(しん)なので
 『剛心』とは、剛さの心(しん)ということになります。
 しかし 意匠屋にとって剛さの簡単な説明が非常に難しい。
 剛性といってしまえばとっても楽なのですが
 その『剛性』とは何?
 と問われた時の返答・・・
 
 
   文章を考えることが長くなりそうなので
 
 
   つづく
 
 
 
 
 
 
  

| 建事一考 | 07:36 PM | comments (0) | trackback (0) |

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